ベストな答えとはなにか
こんにちは。5月も後半に入ったにも関わらず、未だに肌寒い薄暮れの夕景に目を奪われて、履き慣れたスニーカーで転んだナスビ丸です。久しぶりに擦りむいた膝とお風呂で目があった時にはなぜか胸が痛くなりました。
きっと私はあの時、沈みかかった夕日を見つめて足を踏み外すなど思っていなかったのでしょう。
いい歳こいて膝を打地、地面を叩いて悶絶する男の姿を見た私の親はなんと思うのでしょうか。上手くいくことばかりではないと実感しました。
さて、本日はベストな答えというテーマについて書いていきたいと思います。
先日アップした選択についての記事に引き続いて私なりの考え方をまとめるための記事です。
答えは急ぐと大体間違う
小学生の頃、算数の授業で3分間にどれだけ計算ができるかという奴がありました。小学生の頃なんて誰もが負けず嫌いでしたから、レース形式の学習にはみんな熱が入っており、みんな次は俺が!と一位を目指し、毎回このコーナーを楽しみにしていました。
当時の先生は私たち幼気な生徒をノせるのが非常に上手でしたので、たまに実況なんかもやったりして。みんな真剣に計算していました。
もちろん時間内に計算する量で勝つのは、いつでもそろばんをはじめとする様々な習いごとを受けている系の秀才くん。ですが、正答数では主張が少なく小柄でおとなしい女の子が一番でした。
秀才くんは何でも自分が一位になりたいので、正確に、それでいて素早く問題を解いていく彼女に対してはライバル意識を持っていて、負けるたびに悔しそうにしていました。彼女はそんな彼を横目に特別すごいことをしている訳でもなく、ただ言われた通りに時間内に計算をしているだけ、という感じ。
結局秀才くんはその後もひたすらスピードを追い求めるがゆえに正答率を落とし、回答数でもいつの間にか彼女がトップに立っていました。彼女はいつまでも驕ることなく、小学生らしく喜びつつその後も一位であり続け、ふてくされた秀才くんは成績を落としそうになりますが、そんな彼を頂点に導いたのが女の子だというのはまた別のお話の際にしたいと思います。
まあこういうことがありましてですね、結局は正しいことをひたむきに続けることがベストな道に近くのだと幼いながらにして思いました。
急ぎ足で答えを求めていても、最終的には破れてしまうことがあるのですね。
マイペースの必要性
限られた時間で最大限の成果を!!!
とは、誰しもが考えたことがあると思います。みんな平等な時間を上手く使って充実した毎日を送りたいと思っているに違いないのです。
ただ、自分なりの時間の使い方ができているでしょうか?人の目に不要に急かされて、自分のペースを乱していませんか?そもそも自分のペースやキャパシティを把握できていますか?
マラソン大会で、序盤に飛ばして後半に大失速するイキった友達いましたよね。可能性だけに目を向けて、リスクを考えなければ失敗してしまうのです。
どこまでがいけてどこまではダメだ、という基準を自分の中に設けている人は、自分のできる範囲内のことだけをしっかりと行うことができるため、ブレずに生きていくことができます。
つまり、一つひとつの物事に対して何が適切なのか、自分の正しさの基準を明確にすることが必要なのです。
正しさの基準
では、「正しいこと」とは一体なんなのでしょう。
私は、その行為をすることで人に迷惑をかけるかどうかが一つの基準になると考えています。
赤信号でも何も気にすることなく渡ってしまえば、人を轢いたり、轢かれたりいつか事故を引き起こしてしまいます。
迷惑をかけないためにも安全に暮らすためにも規則が存在し、私たちはそれを正しいと感じて守っているのです。
にも関わらず、人間は欲深い生き物ですので、ふとした時に勝手な基準でルールを破ったりしてしまいます。めっちゃ急いでる時に車が走っていなければ赤信号でも渡っていい、なんていうのは規則からは逸脱した行為であることはわかっていても、自分の都合を前にすれば関係がないのです。
規則だけが正解ではない
では、ルールを守ることだけでベストな答えにたどり着けるのでしょうか。
ルールはあくまでルール。決められた範囲内で自分のできることを考えて、そこから相手のことを考えて誰かを幸せにできる選択をとっていかなくては、ベストな答えになるとは言えないでしょう。
自分だけのルールで生きていくことは、他人との共存に大きく影響します。家族や恋人、同僚や友人との人間関係の中で、常に自分のルールを優先していては、上手くいくはずがありません。
ルールで縛るのではなく、あくまでルールの中で最大限のパフォーマンスをすることが必要なのです。そして、最大限のパフォーマンスをするためのルールである必要があります。
過度な制限はプレッシャーやストレスへと姿をかえ、心身を蝕んでいき、そしていつかは堕落してしまうことにもつながりかねません。
つまりは、ルールで縛り、ルールに縛り付けることなく、素直で自然体のままでいられるやり方がベストな答えなのだと考えます。
急ぐことなく、自分のペースを把握し、最大限のパフォーマンスができる基準の中でいきていくこと。それが一番大切なのです。
そう行った選択が自然にできるようになるためには、まずは自分自身のことを深く理解しなくてはなりません。
意外と自分が一番見えていなかったりするのです。自分ってどういう風に考えるだろう?という自問自答をいくつかしてみるだけで、あなたのスタイルがはっきり見えてくるかもしれませんよ。
まとめ
状況に応じて、ベストな答えも常に変わっているのです。あの時はこうして上手く行ったから次も同じとは限りません。
生きていく中では選択が必要で、その度にベストな答えを求められます。未経験なことについてベストな結果を出すことは難しいのかもしれませんが、上記のやり方を身に付けることができれば、徐々にベストに近づけられると思います。
あなたのベストな答えを出すことにつながれば幸いです。
それでは、また。
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