天気には日頃の行いが作用する
こんばんは。夏の湿った空気を浴びては二度と戻らない今年の暑さを感じてエモーショナルな気持ちになっているナスビ丸です。
二度と来ないとわかっているからこそ味わいたくなる、ため息が出るほど一瞬にして過ぎ去る時間を大切にしたいと、そう思います。
先週末から地元に帰っておりました。
そのため本編の更新を滞らせておりました。しばらくぶりに本編を書いてまいります。
年末年始ぶりに帰った地元は7月上旬らしい盆地の蒸し暑さが全開で、とても優れているとは言えない気候で、それに拍車をかけるように連日の大雨でもうどうしようもない感じでした。
夜に関空についた瞬間に感じるムッとした空気は、すでに北国仕様にアップデートされている私の身体にはひどく堪えるものがあり、終始タオルを手放せないような数日間でございました。
なんなら出発した日の札幌は近年稀に見る大雨で、家から駅までタクシーで行くことを余儀無くされるくらい。
傘なんて意味をもたないほど強い雨が降っていたにも関わらず、私はいなくなったこの週末は気が遠くなるほどに晴天だったようで。なんなら今帰ってきたところですが今日もめちゃくちゃ良い天気。
友人には雨を連れてきた男だと罵られ、家族には日頃の行いが悪いからだと言われ、自分の行動の甘さを痛感した次第であります。
こういう天気とか、ちょっとした不運な出来事があった人に対しては何かにつけて日頃の行いを見直させる節があります。特に私の友人や家族はそうです。血も涙もない。
しかしながらあながち間違っていることもないような気もして、少し思い当たる節があったりするのです。
自分にはこういうところもあるからなあ、と反省するためのきっかけを与えてくれているのですね。
とは言え。ここ最近の私は何に対してもなるべくして優しさを持った対応、真面目で素直な人間を心がけておりましたゆえ天気側の日頃の行い審査委員会の審査基準が辛くなったのではないかと思っているのです。
いやそれがまだまだ甘いと言わればそれまでなのですが、なんとも自分にとっては不都合の多い委員会だなあと頭をかくばかりです。
彼らの精密な審査のハードルを悠々乗り越えられるように、穏やかで温かく優しさに溢れる、晴れ男にならねばならないと誓った飛行機の中でした。
そしてそのチャンスは早速やってきたのです。
新千歳空港に到着した飛行機、預けていた荷物を取りにグルグル回るコンベアーを眺めておりました。
数分待って私のカバンが出てきまして、速やかに受け取ったところで手に違和感が。
よく見てみるとカバンの持ち手のところから横側にかけて謎の液体が付着しているではありませんか!!
手もベタベタになっているし!!
なんだよチクショウこれも日頃の行いが悪いからとでも言うのか、と苛立ちを露わにしそうになったその時
(いや、これでただ感情に任せていれば今までと変わらず、また行いの審査で低評価をつけられてしまう)
と謎の組織に対する目を考えることができました。
しかしながら変な液体が付いたままのカバンを持ち運ぶのは流石に気分がよくありませんので、近くにいたスタッフさんに声をかけて拭かせてもらいました。
もちろん速やかにウエットティッシュを持ってきてくれて、一緒に拭き取ることができました。あのスタッフさんの優しい対応には感謝するばかりです。
そして怪我の功名とでも言うのでしょうか、付着していたものは何か石鹸のようなものでもありまして、長年使っていたカバンの汚れが取れたとともに心なしか良い香りになった気がします。
その石鹸を漏らした人のカバンの中身はきっと悲惨なことになっているでしょうが、逆に漏らしてくれてありがとうと言う感じです。
きっと漏らした人も日頃の行いを見直すきっかけになっていることでしょう。少しでも優しい人になれますように願っております。
とまあこう言う出来事がありまして、そのせいかはわかりませんがいつもは満員に近い帰りの電車も見事に空いており、ゆっくり座りながらこの記事を書いている次第でございます。
あとは大人しく家に帰るだけだし、また何か起ころうもんならその時も審査委員会の評価を得られるような行動をするのみ。
きっとその積み重ねが、いつか晴天を呼ぶのだと淡い期待を持ちながら生きていこうと思います。
皆さんも日頃の行いを意識して、晴れ男晴れ女になっていただければ幸いです。
それでは、また。
65/100