許して譲ることの難しさ
こんばんは。何かにつけて自分が上だと言い張りたくなる人に対しては、大人しくその座を譲って気持ちよくなってもらう派のナスビ丸です。
そうすれば余計に感情を揺さぶられることもなく、争うこともなくその場が収まりますから、無理に意地になったりしない方がいいと心から思っています。
もちろん自分の中で譲れないものは、いくら感情が揺さぶられようとも、心の形が変わってしまおうとも、喧嘩になろうとも全力を持って守らなくてはならないのだと思いますが。
しかしながら必要以上に罵声を浴びせたり、怒りをあらわにしたりと、相手に対して高圧的な態度をとる方もいらっしゃいます。
私自身の経験では、そのような人とはまともに話ができることは非常に少なく、最終的にはお互いが嫌な思いをして終わることになりました。
そういった際に、どのような対応をすれば誰も傷つけずに済むのでしょうか。
こういったときには、自分自身が冷静かつ相手の立場に立って考えることが必要です。
基本的に怒りの感情は自分の思っているようにいかないときに生まれます。
ということは怒っている人は、自分の考えとは異なることが発生していると考えられます。
そういう人に対して、こちら側の正しさの主張をしても全く響くことはなく、むしろ逆効果となります。
だからといって相手の言いなりになっていてはこちら側が被害を被ることにも繋がります。
こういうときには、まずは相手を認めることが必要不可欠です。
怒りの原因となっていることに対して冷静に考えて、こちら側の原因を認めること。
それから、相手の主張を素直に受け止めることです。
すぐに否定的な意見を口にすると、売り言葉に買い言葉で相手の怒りを逆撫でることになります。
相手の言う事は理解できるという姿勢を見せることがまずは必要です。
ただ、そのときに相手の言う事をうんうんと頷くだけではつけ上がってしまいますので、あくまで私はあなたの言うことが理解できますよ、というスタンスを保つことが大切です。
そうして、一通り相手の意見を聞いたあとにこちらからの提案なのですが、ということでこちら側の主張をしっかりと伝えるようにします。
相手は一通りの考えを口にしていますので一旦は心が落ち着いているときに、スルっと意見を伝えてあげるとなお良いでしょう。
私はそういった場面に直面した際に、相手も生きてるんだからストレスや辛いこともあって強い姿勢や態度をとってしまうのだなぁ
と思うようにしています。
極論かも知れませんが、みんな頑張ってるいるし、生きているだけで偉いんだと思っていれば大抵のことは感情的にならずに受け容れることができます。
もちろん腹の立つこともありますし、許しがたい事を言われる時もあります。
ただそこに真っ向勝負で同じような強さで対応しては永久に二人の距離が縮まることはありません。
一旦は許し、そして譲って真意を聞き出した上でこちらの対応について考える。
そうすると、結果的には大きな傷を受けることも、つけることもなく事態を収束させることができてきました。
人間の感情がぶつかりあうため、コントロールすることは難しいことです。
しかし、すぐに相手の考えを変えることは不可能に近いものがありますので、そういうときこそ自分の考えを変えながら、正解を探していくことが必要ですね。
それでは、また。
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