鬼滅の刃流行り過ぎ問題
こんばんはナスビ丸です。
前回のブログでは、冬タイヤについてベラベラと生意気書かせていただきました。
悲しい事故が少しでも減って欲しい一心です。
記事の最後に書いた、最近流行ってるアレについて、そう
『鬼滅の刃』について本日は書いていきたいと思います。
先に言っておくと、今回も大した内容ではございません。
鬼滅の刃 と入れておくと多くの人に見てもらえそうだなという安直な発想です。私欲に塗れただらしない記事になります。
鬼滅の刃って何?
今更感ありますがあらすじ。
時は大正時代、主人公の炭治郎は田舎で炭焼きをして家族と暮らしていましたが、ある日不在の間に鬼に家を襲撃され、家族を惨殺されます。生き残った妹の禰󠄀豆子(ねずこ)すらも鬼にされてしまいもう絶望の淵、というところで救いに入った冨岡義勇という鬼殺隊の剣士の導きで、炭治郎も鬼殺隊への入隊を目指し、この世の鬼を滅ぼすために友情努力勝利を重ねていくーーー
みたいな感じです。めちゃくちゃざっくりですが。
話はめちゃくちゃ面白いです。ジャンプの王道のストーリー展開で、テンポもよく読み応えもあるので、幅広い層から人気を得ていることもなんとなく頷ける。
で、本題なのですが。
鬼滅の刃がここまで売れる理由ってあんのかいな?
というのが私の意見です。無意味に尖ったこと言って炎上したくはない(するほど反応されることもない)ですが、単純に個人的な疑問です。
集英社をはじめとしてメディアの上手いプロデュースによって流行したのではないか、と踏んでいるわけです。
そもそもストーリー的には、人を食らって邪智暴虐の限りを尽くす鬼を滅ぼすという、なんとも現実離れした内容。
それに加えて描写がなかなか残虐というか、見ててうわぁ、となることも多いと思うんです。一話なんて子供に見せたら泣きそうな感じ。
にも関わらず!
今や幼稚園児からも絶大な人気を誇り、ハロウィンのコスプレでは多くの子供が炭治郎や禰󠄀豆子に扮している写真をもう嫌と言うほど見ました。去年までは見かけなかったのに!
この流れを見て思うのは、
子供って意外と残虐な、グロテスクな描写が好きなんじゃないかということ。
子供の頃を思い出しても、なんとなく怖めの絵とか漫画とか、結構見ていた気がします。好き好んでというわけではありませんが、なんとなく悪いもの見てるアウトローな自分カッケーみたいな雰囲気で。
現代の子供達がそのような考えで読んでいるのかどうかは分かりませんが、少なからずそういった傾向はあるのではないでしょうか。
ストーリーが売れ筋のそれ
また、ストーリー的にも、ジャンプが掲げる「友情、努力、勝利」に完全にハマっていることも人気の一つなのではないでしょうか。
さらに言えばジャンプ作品で売れている漫画の共通点として、「目的が明確」な点も見事に抑えている。
ワンピースでいうと「海賊王になる」という目標、鬼滅の刃では「鬼武辻無惨を倒して鬼を全滅させる」という明確な目標があり、それに向けて鍛錬を積み上げ、間で仲間たちとの友情も芽生え、最終的には最大の敵を倒さんとする。
まさしく売れ線のストーリーというわけです。
特に努力の面、主人公の炭治郎がめちゃくちゃ前向きに鍛錬を積み重ねるシーンは、年代に関わらずにどこか応援したくなるんですよね。
努力シーンの絵柄は少しコミカルになるので、見ている側としてもそこまで苦痛にもならないし、シリアスな戦闘シーンの切迫した雰囲気と差がある分、箸休め的な要素もあるのだと思います。
ずっとシリアスだけでは読む人によっては疲れたりして敬遠されてしまうこともあると思うので、そういった面での押しと引きが上手く構成されていますね。
さらには、鬼殺隊も十二鬼月も、トップや立場が上の人間から下のものへの教え、思想の共有、目的の明確化とそれに対しての行動の促進など、一般社会や学生にとっても大きく共感ができることも特徴として挙げられるでしょう。
主人公とその仲間はまだ成人していない幼さにも関わらず、大きな悪に対して固い決意を持って戦いを挑み、弱い人を守っていく。
その尊さに心を動かされて気づけばハマっているのでしょう。僕は少なくともそうでした。話を聞いていると友人もそういう風に捉えている人が多いような印象。
アニメのタイミングがよかった
極め付けはアニメ化のタイミングです。
コロナが始まる前、昨年の4月からアニメが放映されました。
このアニメが大きな起爆剤となったことは間違いありません。
実際のデータとして、累計発行部数もアニメ放映後の伸び方が尋常ではなかったのです。
元々ジャンプ本誌での連載中から絶大な人気があったのですが、アニメによって漫画を読まない層にも広くリーチさせることができ、結果的にはアニメ派の人も漫画に引き込むことができたということです。
アニメ化による影響は、単にアニメを見る人が増えてよかっただけではありません。
映像作品になることで、YouTubeやTiktok、インスタ などのSNS内での拡散と、二次創作が進んだことも要因の一つ。
現代において重要な情報ツールと化したSNSにおいて、各界での有名人が鬼滅の刃の投稿をすることで、その人のファン層にも届けることができました。
さらに二次創作として、アニメのシーンのモノマネやパロディ系が広く投稿されることによって、間口が大きく広がったことで従来は知ることがなかった人にも別の角度から作品を知らせることにつながりました。
極め付けは2020年に入ってコロナの影響で人が外に出なくなったことで、家にいる時間に人気あるみたいだしまずはアニメでも見てみるか〜なんて軽い感じで視聴する方が急増したことも大きな要因です。
まとめ的なやつ
つまりは、漫画から派生して各種メディアへの連動性が高まり、名前の拡散に次ぐ拡散を重ねた結果、漫画が好きな層、アニメ好き層、流行り物好きのミーハー層にバチっとハマったことで、過去に類を見ないほどの大きなムーブメントとなった、ということです。
鬼滅の刃は売れる理由しかなかったのです。考えれば考えるほど見事なまでに名作でした。
現在放映中の映画も異例の人気で、映画館には連日行列ができるとかなんとか。コロナ禍だろうと好きな人は見に行きますからね。
グッズもすごい売れてるみたいだしなんかもうすごいですね。(小並感)
ただ一つ言えるのは、話自体が良くないとこうはならないということ。
まぁ言ってしまえば面白くない話は大衆の目に入る前に淘汰されてしまうとは思いますが。
作品としての面白さが大前提で、より多くの人の目に止まり、その魅力が広く伝わることによって大きくなるということを改めて知らしめられました。
映画のやり方も上手だしな〜、映画で本編の続きをするなんて、これ観ないとアニメ2期ついていけないっていう最強の商売。マーケの人最高に気持ちいいだろうな〜。
まぁ、映画版については2期が始まる前にサブスクないしは金曜ロードショーとかで放映されるはずなんでそれを待っていてもいいでしょうね。
どちらにしても、この鬼滅流行りすぎ問題はまだまだとどまるところを知らなさそうです。
まだ未読、未視聴の方はぜひ観てみてはいかがでしょうか。
それではまた!